瞑想で休息の質を高める

休息の質を高める

成功の基盤

日々の活動の中で私たちが効率的、効果的に行動し、活動の質を高め、物事を成功に導くために、まず最初に行うべきことは、心と体を整えることです。
疲労とストレスをため込み、緊張した状態では心と体の協調が欠け、能力を最大限に発揮することができません。これら心身の機能を阻害する要素はきちんと解消しなければなりません。日々十分なメンテナンスを施す必要があります。
私たちは夜の睡眠で一日の肉体的な疲れを取り除いていますが、より深くに蓄積した疲労やストレス、緊張を取り除くには、睡眠以上の深い休息が必要です。活動を成功に導く鍵は「質の高い休息」なのです。この「質の高い休息」を与えるのがTM(超越瞑想)です。

TMは座れる場所さえあればどこででもできる手軽なリラックス法ですが、私たちに大変深い休息を与えます。
TM実践中の深い休息によって疲労、ストレス、緊張が解消されていきます。こうしたものがなくなるにつれて、知性は研ぎ澄まされ、心はより正しく、明瞭に考え、物事の理解は深まります。
明瞭できちんとした考えと正しい理解は、無駄のない実りある行動を生み出し、成功に導きます。

睡眠以上の深い休息

TM実践中には心の活動が徐々に減少していき、ついにはそれはなくなります。心は完全に静かで落ち着いた状態へと至ります。心の活動が停止し、完全に静まって落ち着くと、心と強く関係している体の方も状態が変化します。体はリラックスして深く休まります。この深い休息が私たちの心身をよみがえらせます。疲労やストレスが自然に解消されていき、心と体がより自由に、より完全に機能するための準備が整います。

次のチャートはTM中の体の変化を調べたものです。

心拍数の変化

この調査は、平均年齢25歳、TM実践歴平均2年1ヶ月の人を対象に、心電図を元に心臓の働きの変化を調べたものです。TM実践中には心拍数が減少していますが、血液拍出量(送り出される血液の量)も減少することがわかっています。これはTM実践中、心臓の負担が軽くなっていることを示しています。また、TM実践中と座って目を閉じて休息しているときの生理状態を比較した別の研究では、TM実践中には次のような変化が見られました。

●基礎皮膚抵抗の増大・・・緊張が低くなっていることを示します。
●呼吸数の減少・・・深いリラクセーションの状態を反映していると考えられます。
●血漿中の乳酸塩濃度の低下・・・血漿中の高濃度乳酸塩は不安や高血圧と関係があるとされていますから、これもリラクセーションを反映していると考えることができます。

次のチャートはTM実践中と睡眠中の酸素消費量を比較して、休息の深さを測定した結果です。

酸素消費量の変化(%)

TM開始後数分で体内の酸素消費量が平均16%減少しています。夜の睡眠よりもずっと深く、しかも短い時間で変化します。にもかかわらず、血液中の酸素と二酸化炭素のバランスは一定に保たれていることもわかっています。これは無理のないやり方で体が休まり、細胞が必要とする酸素の消費が少なくなるために起こる、自然な生理的変化です。

安らぎに満ちた機敏さ

自分を最大に発揮するにはリラックスしている必要がありますが、ただリラックスしているというだけではまだ十分ではありません。リラックスしていても、ぼんやりしていたり鈍かったりすると、必要なときに必要なことを迅速に正しく行うことはできません。リラックスしていながらも同時に機敏でいなければならないのです。
TMは「リラックスしており、かつ機敏である」という、この理想的な状態を自然に生み出します。TMが単なるリラックスや睡眠と大きく異なるのはこの点です。

このことはTM実践中の脳波を見るとわかります。

この図は座って目を閉じた状態(通常の休息)とTM中の脳波を比較したものです。TM中は脳全体にアルファ波という脳波の広がりが見られます。アルファ波は心身が落ち着いていて、かつ目覚めた状態であることを示す脳波です。TMの実践を続けると、TM後にもアルファ波が脳全体に広がった状態が続くようになります。

TM中のアルファ波の増大

TMの実践は、十分に安らいでいながらも同時にはっきりと目覚めた機敏な状態を生み出し、実践を続けることで日常の活動の中にあってもこの状態を維持できるようになります。このような状態でこそ、能力を発揮できるのです。

最小をもって最大をなす

例えば矢で的を射るとき、私たちはまず弓に矢をつがえ、それを後方にしっかりと引き絞ります。このとき矢は静止しており動きはありませんが、もっともエネルギーに満ち、機敏な状態にあります。私たちが軽く手を離すと、その矢は即座に最大のスピードをもって前方に飛び出します。矢を飛ばすために力を使う必要はありません。ただそれをしっかりと後方に引き絞り、動きのない状態にもっていくだけのことです。そうすることで最小の努力で矢は最大の力を獲得します。
最小をもって最大をなす。これが最も洗練された行動の仕方であり、知性ある人の振る舞いです。

普段忙しく思考している心は、TM中にはその活動がどんどん減少し、ついには活動が停止し、深く安らぎます。しかしこのとき、心に鈍さはまったくありません。むしろはっきりと目覚め、エネルギーに満ち、最高に機敏な状態です。
後方にしっかりと引き絞られた矢の状態と同じです。完全に静止しており、同時に最大のエネルギーと機敏さを備えています。
TM中、心は静まり、深く安らいでいながらも、行動への備えが万端整っているわけです。

この「準備」の出来具合が物事の成否に大きく関係します。準備が十分にできているときには、あらゆることが自然に、自動的にうまく行きます。私たちの内なる知性が心と体を完全に機能させ、必要なことを正しく行わせます。物事を成功させようと大きな努力を払う必要はありません。ただ入念に準備を整えればよいのです。
入念な準備-つまり深く、充実した休息です。

再び矢のたとえです。
矢をできるだけ遠くに飛ばしたいのなら、弓につがえたその矢を力の限りめいっぱい後方に引き絞ります。矢は前に飛ばすのですが、そのためにまずそれを後ろに引くわけです。

同じように、私たちは外側の世界でダイナミックに活動し、成功や達成、豊かさを得たいのですが、そのためにまず休みます。しっかりと深く休み、それから活動します。
そして、これを毎日の習慣にするのです。
人生のどの領域でも私たちのパフォーマンスは向上し、より少ないエネルギーで大きな結果を得ることができるでしょう。最大の経済性と効率を得るのです。TMの実践が私たちに大きな効率をもたらします。

TM(超越瞑想)実践者が語るー明晰な心が物事を正しい方向へ導く

「リラックスした明晰な心の状態は大変心地よく、そのようなときは自動的に正しい方向に進んでいけます。」

TM瞑想は判断力を高める