前回に引き続き、「バガヴァッド・ギーター　マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーによる新訳と注釈　第一章～第六章」より引用して内容をご紹介します。

前回ブログはこちらをご覧ください。人生を生きるための完全な手引書「バガヴァッド・ギーター」 | 超越瞑想（TM）福岡センター (tm-kyushu.co.jp)

時を超えた普遍的な真理

「バガヴァッド・ギーター　マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーによる新訳と注釈　第一章～第六章」序　より引用

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『バガヴァッド・ギーター』には、戦場で主クリシュナがアルジュナに授けた教えの核心と技術を、わかりやすい言葉で説明する注釈書が必要です。『バガヴァッド・ギーター』に説かれている知識の道、献身の道、行動の道といった英知をたたえる注釈書はいくつもありますし、これらの道は、人類の進化を大いに速めるものです。しかし、どの注釈書をとってみても、『バガヴァッド・ギーター』が提供しているのは、これらすべての道への門を同時に開くマスターキーである、ということを説き明かしたものは一つもありません。どんな人でも、バガヴァッド・ギーター』の中ではっきりと示されている一つの簡単な技術を用いるならば、その生活様式を放棄することなく、これらの道すべての祝福を享受できるようになるのです。しかし、このことを明らかにした注釈書が今まで一冊もなかったのです。

この注釈書は、そのようなマスターキーを人類に提供し、また、それを将来の世代へと伝えていくために書かれたものです。

『バガヴァッド・ギーター』は、「ヨーガ」すなわち「聖なる合一」に関する聖典です。その目的は、人間の意識を可能な限り最高のレベルへと高めるために必要なことをすべてを、理論的にも実践的にも説き明かすことにあります。『バガヴァッド・ギーター』の言葉と文体の素晴らしさは、すべての表現が人間の進化のどのレベルにとっても適切な教えとなっている、という点にあります。

意識には基本的に、通常の覚醒状態、超越意識、宇宙意識、神意識の四つのレベルがあり、教えをそれぞれのレベルで実践する際には、教えの意味合いが異なってきます。『バガヴァッド・ギーター』の教えはすべて、これらのどの発達段階にも応用できるように説かれています。したがって、すべての表現は四つの異なる方法で解釈されなくてはなりません。そして、理論面においても実践面においても、これら四つの異なるレベルに対応して、教えが順を追って高まっていくように説かれている、ということが説明されていなくてはなりません。このことから明らかなように、『バガヴァッド・ギーター』は全体として四つの異なる方法で解釈される必要があり、そのとき初めて、神についての悟りを得るための道が、すべてはっきりと説き明かされることになるのです。

つづく