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2022.01.07
環境を最大限に活用する

私たちが今置かれている環境から何を得るかは自分自身の在り方次第です。マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーは、TM(超越瞑想)の実践によって意識を開発し、自分自身を高めることで、私たちは自動的にその環境を完全に活用し、そこから最大を引き出すようになる、と述べ、TM(超越瞑想)を規則的に行うよう勧めています。著書の中では詳しい解説が載っていますので、ご興味のある方はご自身で読んでみられますようお勧めします。
今回はマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーの著書『超越瞑想』(マハリシ出版)より一部をご紹介します。
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「また、環境には別の分け方で二通りあります。すなわち、あらゆるレベルにおいて身近な環境と遠く離れた環境とが存在します。私たちに近い環境は、環境に対する態度、話し方、行動の仕方によって影響を受けています。花を水の入って瓶に入れておけば、つぼみが開き、いつまでも生き生きとしています。反対に花を地面に放っておけば、その無頓着な行為をそのまま反映して、花はしおれてしまいます。このように身近な環境は私たちの振る舞いによって直接の影響を受けています。
ところが遠く離れた環境も、やはり私たちの感情や想念に反応しています。たとえば、今私たちがインドに住んでいて、アメリカに友人がいるとします。その友人の心の状態は、私たちの心の状態とともに変化しているのです。
想念の波は言葉や行動よりもはるかに強力です。一つ一つの想念や言葉や行動が環境に何らかの波を生み出しますが、想念の波は特に浸透力が強いのです。心が喜びに満たされ、全世界に対する親切と愛を抱いていれば、私たちはいたるところから愛を受け取るでしょう。
(中略)想念と行動は全宇宙のすべてに影響を及ぼします。また、宇宙が想念や行動の一つ一つにどのように反応するかということも見てきました。私たちは自分の心の質に応じた質を環境につくり出すのです。遠近を問わず、あらゆる種類の環境を自分にとって最も役立つように活用する技術は、すべての環境に対して愛と寛大さと思いやりの想念を抱くことです。
受けるためにはまず与えるという、この原則によって導かれるならば、受けるものは与えたものに等しいか、あるいはそれ以上になります。なぜなら、与えたものは環境の多くの部分から私たちのところへ返ってくるからです。
自分自身の人間としての潜在力を開発し、それを十分に活用するためには、規則正しく超越瞑想を実践しさえすればよい、ということも前に説明しました。至福意識を直接体験することから満ち足りた人生が得られます。このような人生にはあらゆる種類の環境が最も好意的な仕方で反応するものです。
自分の環境を本当に完全に活用するには、正常な人間、すなわち完全に発達した人格を備えた成熟した人間、宇宙意識をもった人間であることが必要です。このような状態になって初めて環境から完全な利益を受けることができます。なぜならこの状態にある人の心は「存在」のレベルにしっかり確立されており、そのレベルから自然の諸法則があらゆるものの進化を支持しているからです。宇宙意識のレベルから、人は初めて本当に与えることができます。
この最高の「与える」レベルに生きるとき、人は同じように最高に受けることができる立場に立つのです。
(中略)宇宙意識に達すると、環境から最大を引き出すために何かをする必要がなくなります。環境はおのずからその人のために最大をなし、他の人々にとっても最大の価値を持つように変わってきます。宇宙意識に達した人の環境に含まれるすべてのものは、お互いから最大の利益を引き出しあうような関係になるのです。」
『超越瞑想』(マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー著/マハリシ出版)より引用