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2021.09.20

TM(超越瞑想)―体への影響

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書籍『究極の瞑想』(ボブ・ロス著、かんき出版)に、パーキンソン病を患う方がTM(超越瞑想)を学んだ時のことが書かれています。

登場するのはカナダ出身の著名な俳優、マイケル・J・フォックスさん。懐かしい映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで主人公を演じた方です。

30歳という若さでパーキンソン病を発病し、本書によると90年代の初めから現在まで、闘病生活は長期に及んでいるということです。

マイケルさんがTMの指導を受けた時の様子や受講した後の経過を本書より引用してご紹介します。

体の震えが止まる

私は長年にわたって瞑想を教える仕事をしている。その経験からわかったのは、瞑想から受ける影響は、生徒それぞれで全く違うということだ。たとえば、俳優のマイケル・J・フォックスに教えたときのことだ。

(中略)指導を始める前に、彼から報告があった。瞑想の効果を客観的に判断するために、パーキンソン病の薬を飲んでこなかったというのだ。

震えを抑える薬を飲んだマイケルの様子を知りたければ、いつもテレビで見る姿を思い出せばいい。そして薬を飲んでいないときのマイケルは、家族とごく親しい友人以外、見たことがある人はほとんどいない。パーキンソン病の震えは年月とともに激しくなるのが一般的で、マイケルも例外ではなかった。

マイケルと私は向き合って座った。どちらも安楽椅子に座っている。私は彼にマントラを与え、正しい使い方を説明した。彼は目を閉じると、瞑想を始めた。

すると文字通りほんの数秒のうちに、震えがぴたりと止まったのだ。だんだんと震えが少なくなったのではない。本当に、すべての震えが同時に止まった。

私は自分がたった今目撃したことに衝撃を覚えながら、目を閉じて、彼と一緒に瞑想した。瞑想が終わる時間になり、私は目を開けて彼を見た。彼は膝に置いた自分の両手をじっと見つめていた。まったく震えていない。彼はそのまま、数分間はずっと同じ姿勢で手を見ていた。

「ここまで心が穏やかになったのは、数十年ぶりだ。」とマイケルは言った。

しかし、家に帰って一人で瞑想するときも、同じ効果が現れるのだろうか?

翌日、また会ったときに確認すると、家でも同じ効果があったという。一週間後も、瞑想をした時の効果はまだ続いていた。

TMをすると、体の震えが必ず止まる。

そのおかげもあり、夜は前よりぐっすり眠れるようになった。以前は一時間か二時間おきに目が覚めていたという。

そして一か月後、また私のオフィスを訪れたときに、マイケルは瞑想の効果について話してくれた。トロントでの講演会でパーキンソン病について一時間のスピーチをしたのだが、舞台に上がる前にまったく緊張しなかったのだ。彼にとってはとても珍しいことだという。

以前の彼だったら、舞台裏で出番を待つときはいつも緊張し、スピーチの内容を何度も頭の中で確認していた。しかしあのトロントでは、控室で20分のTMを行った。そしてそのまま舞台に上がり、生涯最高のスピーチをした。

マイケルの震えは完全に消えたわけではない。瞑想が終わって時間がたつと、また戻ってくる。しかし彼にとっては不安が大幅に解消され、全般的な生活の質が向上したのが、いちばんありがたい効果だった。

マイケルとの出会いの後、パーキンソン病患者の生徒を持つ他のTM教師たちにも話を聞いたところ、だれもが私と同じ経験をしていることがわかった。

なぜTMをすると震えが止まるのだろうか?これはとても興味深い研究課題になるだろう。

パーキンソン病の原因はドーパミンという神経伝達物質が減少することだと考えられている。ドーパミンが減少するにつれて自分の身体や感情をコントロールする力も失われていく。

おそらく瞑想は何らかの形でドーパミンの生成に影響を与えているのだろう。そうやって症状を抑え、神経の働きを正常に近づけていると考えられる。

『究極の瞑想』より引用

超越瞑想(TM)の学び方 | 超越瞑想(TM)福岡センター (tm-kyushu.co.jp)