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2020.06.01

映画制作と瞑想

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2019年に公開された映画『東京アディオス』や、今年(2020年)3月に最終回を迎えた、女優・天海祐希さん主演のドラマ『トップナイフ -天才外科医の条件』などを手掛けた大塚恭司監督のインタビューをお届けします。

大塚監督はテレビ局で長く番組制作に携わり、これまでにおよそ800本の作品を制作されてきました。アメリカの著名な映画監督、デイヴィッド・リンチ氏やマーティン・スコセッシ氏などがTM(超越瞑想)をしていることを知って興味を持ち、2015年にご自身もTMを学ばれました。

TM実践者のための情報誌『月刊ユートピア』に掲載されたインタビューです。聞き手はマハリシ総合教育研究所 神田オフィス、西田志真子(TM教師)。

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チャンスをつかみ取る直感力

聞き手:先ほどのデイヴィッド・リンチ監督やマーティン・スコセッシ監督も超越瞑想をしながら映画を作っていますが、超越瞑想と映画作りに関してお話を伺えたらと思います。

大塚:もし超越瞑想をやってなかったら、この映画(2019年公開『東京アディオス』)の実現は絶対なかったということ、それは断言できますね。もちろん健康状態が悪くて、あの健康状態ではとても実現する体力がなかったということもありますし、今資金を出してもらえる会社があるとか、今だったらこの役者さんに出てもらえるとか、ワンチャンスをつかみ取る力が映画には必要ですけど、そういう直感力というものが、瞑想をやってなかったらまずなかっただろうなと思います。この映画の実現は超越瞑想がなかったら絶対なかったというのは確実に断言できますね。

当初は超越瞑想の本(『超越瞑想』マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー著、マハリシ出版)を読み始めても全然わかりませんでした。それが、わからないなと思っていた本が、何か月か経ってからもう一回読んでみたら、わかるようになっていました。そのこと自体がすごい驚きでした。四年間ぐらい一冊の同じ本を読み続けています。何度も読んでいると理解が深まっていく。

そのことがいろんなことに通じていて、この『東京アディオス』は脚本を自分で書きましたが、通常はドラマを撮るために、脚本家の方が書いた本を読む。そこからドラマを撮る作業が始まります。その、読んで理解するスピードとか、理解力の深さとかが、(瞑想を)始める前と今とでは相当違うなと、はっきりとした実感があります。

聞き手:意識が拡大していくと、認識力も上がりますので、読むごとに常に新たな発見があり、本を読むことで自分の今までの成長を確認できると思います。

大塚:瞑想は仕事に対する影響と、もう一つ肉体的な影響が僕はあると思っていて、体が治ったことが一つと、ボクシングをやっているのですが、その理解力も実感しています。今、61歳ですけど、明らかにここ一年ぐらいでボクシングのレベルがすごく上がってきていますね。これは瞑想の効果としか考えられないと思います。ボクシングは認識のスピードがすごく要求されますね。そういうのがこの歳になっても上がる。そういう実感があるので、やっていて楽しいですよ。

環境が味方をするようになる

大塚:瞑想を始めてからの変化は計り知れなくて、いちばん大きいのは、環境が味方をするようになってくるということです。自分の置かれている環境が変わったわけではなくて、同じ環境にいるけど、その環境との関わり方が変わるのかな。環境そのものが、自分に対して好意的になってくる、みたいに感じます。自分もまた、その環境に対して好意を寄せるという好循環が起こることをはっきり感じています。

それから、心とか神経とか肉体とか、環境、世界。そういうものが結びついているという認識が理屈で何となくわかっているのではなく、実際にそうだと体かわかるという感覚です。

環境が味方してくれなければいい仕事ができるわけがないということがわかってきて、いい仕事ができたというのは、環境が自分にいい方向に働くからだということなどを、非常に多く体感するようになってきました。

最初は何を良い事ばかり書いているのだろうと思いますけど、実際に体験すると本当にそうだな、というのがわかりますね。

何も悪いことが起こらない

聞き手:映画を作っていく中で、環境からの支援だったということはありますか。

大塚:ドラマを作ったり映画を作ったりということはトラブルがつきものだという風に思っていました。ところがこの映画はトラブルのかけらも起きませんでした。こんなことってあるのかっていうぐらい予定通りの時間で撮れて、何も悪いことが起こらない。実際、何か一つ悪いことが起こったら、確実に予算がオーバーしちゃうので、何回か起こったら、映画が作れるか作れないかの危機に追い込まれるような環境でしたが、結果的に悪いことが起こらないという状況で撮れました。

これはすごく珍しいことです。

きっとデイヴィッド・リンチ監督にしても、スコセッシ監督にしても、僕よりずっと年上ですけど、いまだにあんなに映画を作り続けていて、おそらく彼らもとても好意的な環境の中で制作されているのだろうなと思います。

別の世界の人のように思っていましたが、それが超越瞑想をやっているのだと聞いて、自分もあんな風にやれる可能性があるのだと思えるようになりましたね。

大塚恭司監督 インタビュー 『月刊ユートピア』より一部抜粋

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