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2020.03.14

TM(超越瞑想)と人生のバランス

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「超越」って何ですか?

わたしたちがご指導している瞑想はTMという名前で知られていますが、これは英語のTranscendental Meditationの頭文字を取った略です。日本語では「超越瞑想」となります。

一般に「超越」とは「超える」という意味です。TMでは何を「超える」のでしょうか?

TM-超越瞑想の「超越」とは瞑想の最中に自然に起きるある体験を指しています。

TMでは自分の内側に深く入って行き、最も深いところにまで至ります。海に例えると海底にあたるところです。自分の中のこのいちばん深いレベルへと至る過程で、私たちは思考や感情、五感による知覚など、すべての精神活動、すべての経験を超えていきます。精神活動が次第に鎮まっていき、やがて活動も経験もなくなり、何もかもが完全に鎮まった状態、深い静寂に達します。これが「超越」です。ここでは活動はゼロ、また何の変化も起こりません。「超越」と呼ばれる場はけっして変わることがなく、絶対的に安定しています。

TMは、日々の実践を通じて、この自分の中の安定した静かな場と慣れ親しむための方法です。

なぜそれに親しむことが必要なのでしょうか?それはどんなふうに私たちの役に立つのでしょうか?

人生にバランスを与える「超越」

私たちが人生を生きるこの世界は、変化し、進歩する世界です。そしてその変化は昨今スピードを増しています。

この目まぐるしく変動する世界にあって、バランスを保ち、自分を最大限に発揮し続けるには、しっかりと安定した何かを自分の中に持っていなくてはなりません。特に急速な変化、大きな変化の中にいるときには、バランスをとるために「変化」とは正反対の質、つまり「変わらないもの」「安定した確かなもの」が必要です。

そして、それが「超越」です。私たちの内深くにあるこの静かで安定した場は、人生のバランスを取ってくれるのです。

皆さんは子供のころに凧揚げをしたことがあると思います。凧が自由に空を泳ぎ回ることができるのは、地上にいる誰かが糸をしっかりと握っているからです。糸が切れてしまえば、凧は風に吹き流されるままにあちらへこちらへとさまようばかりです。

同じように周囲の環境、状況の変化に圧倒されることなく活発に活動し続け、成功や達成を楽しめるのは、変わることのない安定したものと私たちが確かにつながっているときです。

そのつながりは人生において「錨」のような役割を果たします。錨を下ろすことで船が安定するように、「超越」の場とのつながりは人生を安定させてくれます。

自分の中で変わることのない確かなものを得ていれば、私たちを取り巻く環境、状況がどのように変化しようとも、不安や焦りにさいなまれることはありません。リスクや損失を恐れずに、しかし十分に注意を払いながら大胆にチャレンジし、冒険することを楽しめます。そして何も犠牲にすることなく(例えば、心身の健康や家庭生活など何かを損なうことなく)幸せに成功できるのです。

「超越」という場はまったくの静寂であり、活動も変化もない場です。それは私たちの周りの世界とはかけ離れています。ですが、この静けさと安定が私たちの人生を内側から強力に支えてくれます。

変化にあふれた私たちを取り巻く外側の世界と、自分の中の決して変わらないもの。活動的で忙しい外側の世界と、活動のまったくない自分の中の完全な静けさ。正反対の二つのものがそろうことで人生はバランスが取れ、安定します。

変化と不変化。動と静。この両方を手に入れ、楽しむためにTMというテクニックがあります。それは人生のバランスを取り、幸せに生きるためのテクニックなのです。

動と静―生命の二つの面を生きる

マハリシ総合教育研究所 福岡センター 平松直子