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2019.10.01

教育プログラムとしてのTM(超越瞑想)

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TM(超越瞑想)の体験は、脳全体を活性化し、その機能を高めます。その結果として、より健康に、幸せになり、創造性が高まり、心身の潜在力が引き出され、人格が成長します。TMはまさに「教育」そのものなのですが、実際に学校でも取り入れられています。カリキュラムの一環としてTMを採用する学校は世界に約700校(2018年時点)あり、TMのための時間が毎日の授業時間に組み込まれているのです。

日本の学校でTMが取り入れられた例はまだありませんが、外国ではTMを行っている学校はどこも目覚ましい成果を上げていることが報告されています。今回はその中からイギリスとアメリカの学校の事例をご紹介します。

イギリスの学校

最初にご紹介するのは英国、ランカシャー州にある学校です。TM(超越瞑想)の実践を基盤に据えた教育を行うこの学校は、1986年に地元の親たちによって設立されました。入学試験がなく、優秀な生徒を選抜した学校ではないにもかかわらず、生徒たちはたいへん優れた学業成績を修めています。

この学校は設立以来、何年間にもわたり中等教育卒業資格試験でトップの成績を維持し続けました。これにより、「英国でもっとも成功した学校」の仲間入りを果たしました。同国の教育水準査察院(OFSTED)の報告でも「最優秀(preeminence)」という最上級の評価を受けています。一般中等教育修了証(GCSE)試験では、ランカシャー州の最優秀成績校にランクされ、全国でも上位2.5%に入る成績を修めています。そしてこのような成果は学校創立時以来ずっと続いていると言います。

学業優秀であるというだけではありません。同校を見学した人たちは「学校の雰囲気は調和的で、いじめや非行の気配はまったく感じられない」と感想を述べているそうです。

校長は「この並外れた成果はひとえにTM(超越瞑想)の実践を中心とした教育プログラムのおかげ」と認めています。

同校の雰囲気や生徒たちの態度については次のような点も報告されています。

・生徒たちの、物怖じしない落ち着いた振る舞い

・礼儀正しい態度

・学ぶことへの高い意欲

・生徒同士が互いに助けあい、協力し合う雰囲気

親たちがつくったこの学校ですが、教育内容が評価され、現在では教育省の認可を受けた公立学校となっています。

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学校ではたくさんの知識が与えられますが、生徒がそれをどれほど理解し、学び取るかは、彼らの意識にかかっています。意識は知識を受け止める器であり、TMは意識を明晰にし、拡大します。通常のカリキュラムにTMの実践を加えることで、より多くの知識を深く理解し、自由に応用する能力を、生徒たちは得るのです。

TMを取り入れているタイの学校の校長の話をご紹介します。彼は自分の学校の生徒たちについて次のように述べています。

「TMを行い、生徒たちが内側の幸せを感じるとき、彼らは私たちが与える知識を何でも吸収します。」「TMを行うようになってから、生徒たちは穏やかに、規律正しくなりましたが、同時に彼らは以前よりももっと活発になりました。授業では討論に積極的に参加し、より早く知識を把握するようです。」「以前は学習能力を競う競技会に生徒を参加させていませんでした。まだ準備ができていないと感じていたからです。学校でTMを導入してからは、生徒をどの大会に出場させても、いつも賞を取って帰ってきます。」

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次にご紹介するのはアメリカの学校です。この学校は2015年に放送されたテレビ朝日の番組『世界の天才教育、林修のワールド・エデュケーション』で、優れた天才教育を行う世界5つの学校の中の一つとして取り上げられました。番組の中では「たった30分のヨガと瞑想で、劇的な成績アップに成功した今注目の学校」と紹介されていました。

アメリカの学校

米国アイオワ州にあるこのハイスクールは全米トップクラスの成績優秀校。一学年30名、全校生徒およそ90名の少数校ながら、世界トップ10の大学への進学者を多数輩出しています。他の優秀校とは違い、入学試験がなく、様々な背景を持つ家庭の子供たちが自由に入学してくるのですが、卒業生の95%は4年制大学に合格しています。

同校の生徒の学業レベルの高さは、全国の新聞で何度も紹介されています。そして、この独自の教育を視察するために、世界中からこれまでに数百人の見学者が訪れているそうです。

授業スタイルも授業時間もごく普通。違いは何かと言えば、言うまでもなくTM(超越瞑想)の実践です。生徒たちは毎朝全員でヨガ・アーサナとTMを行います。これにより、彼らの学ぶ準備が整うのです。脳が活性化し、集中力が上がります。

彼らは学業面で優秀と言うだけでなく、他のざまざまな分野でも能力を発揮しています。学校のトロフィー陳列ケースには州の、全国の、そして国際レベルの各種の競技会で獲得したトロフィーが所狭しとずらりと並びます。

例えば、スピーチ、美術、創造的問題解決、演劇、サイエンス、スポーツの各分野で、州の競技会だけでなく全国レベル、さらには世界レベルの大会で何度も上位入賞しています。特に創造的問題解決を競うコンテストでは、国際大会で上位10位以内に入賞した回数は世界一多いと言います。決勝にも何度も進出しています。TMによって最も開花する生徒の能力は、独創的な発想力なのです。

こうした成果以上に注目すべき点は、彼らが一切のプレッシャーなくこれらの成果を達成していることです。生徒も教員もストレスレベルが極めて低いというのが、TMを実践する学校の大きな特徴です。

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TM(超越瞑想)は古代から伝わる瞑想法ですが、さまざまな観点から現代の科学的研究の対象とされてきました。これまでに数百の研究論文が専門家の査読を経て発表されています。ですから、たいへん現代的なものでもあるのです。それらの研究の中でも、学校でTMを実践する生徒たちに見られるTMの効果として、次のような点が特に挙げられます。

・成績向上

・知性、創造性の発達

・活力、鋭敏さの増大

・記憶力、集中力、学習能力の向上

・ストレス、不安の減少

・道徳的判断、社会行動の改善、向上

・幸福、自信の増大

TMは、生徒たちを全人格的に成長させます。教育が本来の姿を取り戻し、理想教育を実現する鍵と言えるでしょう。

マハリシ総合教育研究所 平松直子

TM(超越瞑想)―楽に無理なくできる瞑想法