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2019.09.21

TM(超越瞑想)と脳②

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TM(超越瞑想)の実践は脳にプラスの影響を与えます。では、TMを実践している最中には、脳はどうなっているのでしょうか?TMを行っている最中の人の脳波を調べた研究を、前回のブログと同じく究極の瞑想』(ボブ・ロス著 かんき出版より一部引用してご紹介します。

TM中の脳はどうなっているか?

TM実践中の人の脳波を測定すると、前頭前皮質でα1波が増え、それが脳全体に広がっていくのがわかる。α1波の役割は、意識的な思考と無意識をつなげる橋になることだ。

もう一つ特徴的なのは、このα1波が常に一貫していることだ。ある部位で計測したα1波と別の部位で計測したα1波の周波数が、同じなのである。

前頭前皮質と後頭部でも同じであり、脳の右側と左側でも同じだ。

α1波が一貫しているということは、脳の様々な部位が緊密にコミュニケーションを取りながら協力して働いているということを意味する。

ここで大切なのは、この一貫性が20分の瞑想(TM)が終わってからもずっと続くということだ。瞑想の後で仕事などの作業を集中して行っているときも、脳はずっと高い機能を保っている。

ちなみに、フォーカス・アテンション瞑想とオープン・モニタリング瞑想でも同種の研究が行われているが、10以上の研究でα1波に一貫性が見られたのは、TMだけという結果になった。

脳の回路の一貫性は、瞑想を続ける期間が長くなるほど強化される。

脳の働きがより効率化され、高度な作業がこなせるようになるのだ。楽器の練習などで同じ動作を繰り返すと、それに必要な脳の回路が強化されることがわかっているが、TMで脳の回路が強化されるのも、原理的にはこれと同じだ。

その一方で、TMによる回路の強化は独特であり、楽器の練習などと比べ、脳の回路により全体的な影響を及ぼすことがわかっている。その結果、瞑想(TM)を続けていると、意志決定や計画の能力も上がることになる。

『究極の瞑想』(ボブ・ロス著 かんき出版)より引用

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TMによる脳の変化は、TMを実践している期間の長短に関係なく、同じように起こります。TMを学んだばかりの人も、TMを行っている最中の脳内では、長期の実践者と同じ変化が起こっているのです。このことからも、TMが簡単に習得でき、指導を受けさえすれば誰でも正しく行えることがわかります。

長期の実践者と短期の実践者の違いが見られるのは、TM中ではなく、TMをしていないときの脳の状態です。TMを長期間にわたって実践している人たちは、本書で述べられている脳波の一貫性  ―脳の異なる部位が互いに密に連絡し合い、協調して働く状態―  が一日中続くのです。脳がより効率的に機能し、高い能力が発揮できるようになるわけです。

また、TMの実践によって感情面も安定します。

例えば感情を司っている扁桃体という部分。扁桃体が過敏になると、些細なこともにも過剰に反応したり、極度に臆病になって、新しいことにチャレンジできなくなってしまったりしますが、TM中には扁桃体の活動が抑制されます。感情が穏やかになり安定することで、私たちは自分の目的や目標にもっと注意とエネルギーを集中できるようになります。

子供たちの変化

こうしたTMによる変化は、成長期の子供たちに顕著に表われます。TMは世界中の学校で授業の一環として取り入れられており、60カ国、700の学校の子供たちが日々学内でTMを実践しています。生徒数にして約40万人にのぼります(2018年現在)。

世界中のこれらの学校からは次のような生徒たちの様子が報告されています。

・生徒たちは知識や技能を意欲的に学び、学習を楽しんでいる。

・実際に成績が上がる。

・創造性が増す。

・生徒たちは自信に満ち、落ち着いている。礼儀正しさや思いやりが増す。

・心身のバランスが改善する。

・幸福感が増す。

TMを教育の一環として取り入れた学校が変貌する様子は、『超越瞑想 癒しと変容』(ノーマン・ローゼンタール著 さくら舎)に詳しく書かれています。興味のある方はご参照ください。

マハリシ総合教育研究所 平松直子

実践者が語るTM 様々な職業の人々へのインタビュー